【受講生インタビュー】新しいアイデアで農業ビジネスを/篠田哲嗣さん
農業ビジネススクールを受講して、農業の現実、厳しさを学んだ
篠田哲嗣さんは各種企業営業職を経験し、IT企業の取締役に就任する。今後のキャリアを考えたときに農業という選択肢に出会い、その後退職。農業とは全く関係が無かった経歴の中、農業業界での人脈を作り、仕入れ先開拓などを行い、現在Agri-itを起業し、青果直売所「畑のたより」の経営を開始しています。そんな篠田さんにアグリベンチャー大学校についてお話を伺いました。
Q1 なぜ今、農業分野で起業されたのですか?
自分の今後のキャリアを考えたときに『心にゆとりのある仕事・何かに貢献できる仕事』 に就きたいと思いました。そんな中、自分の損得以上のやりがいを得ることができる農業に興味をもちました。農業ビジネススクールを受講し、日本の農業・食の安全を守る仕事に就きたいと感じ、起業しました。
Q2 今回農業ビジネススクールを受講していかがでしたか?一番影響を受けた講義は何ですか?
漠然と『農業=ゆとり』というイメージがありましたが、農業ビジネススクールを受講して、農業の現実、厳しさを学ぶことができました。農業は原始的な産業です。これからずっと未来に続くものです。自分が直接生産をしなくても何かできるということを学びました。実際の講義を聞いて今の自分に影響をうけたのが、有限会社 コスモファーム 中村 敏樹氏による 流通・販売 農産物の販売戦略(BtoC)。今の経営スタイルに直結しています。
お客様の反応が直接聞ける、それがやりがい
Q3 実際に農業ビジネスを始めていかがですか?
何事もはじめは大変ですよね。野菜=生鮮食品を扱うということの難しさを日々痛感しています。
Q4 農業ビジネスのやりがい・楽しさをおしえてください。
青果直売所『畑のたより』をはじめて、すでにお得意様ができスーパーに行く前にお店に寄って下さいます。お客様の反応が直接聞ける、それがやりがいです。リピートオーダーが聞ける楽しさ喜びを日々感じています。
Q5 反対に農業ビジネスの大変さ、辛さを教えてください。
売り物が生鮮食品ということで、仕入れ管理・商品管理がとても大変です。また、今までの職業柄、「攻め」の仕事ばかりしていましたが、今はお客様を「待つ」といことが慣れず、少々戸惑っています。
農業ビジネスは今までの自分のキャリアを生かして欲しい
Q6 今後の目標をおしえてください。
現在の3倍の売上をだし、職に就けない若者の雇用を生み出したいです。そして店舗数を拡大し、多くの野菜を扱えるバイヤーになり、農家に利益を還元できるような仕組みを創っていくのが目標です。最終的には自分も生産者になれればうれしいですね。
Q7 農業に興味がある方に応援メッセージを!
いきなり生産に入るのは踏みとどまってください。今までの自分のキャリアを生かしての農業ビジネスの方法はたくさんあります。自分のストーリーを作って、新しい農業スタイルを生み出してください。
※受講生の声は、農業ビジネススクール受講生の方にご協力いただきました。
この場をお借りして、深く御礼申し上げます。
※受講生のプロフィールは取材当時のものです。